新約聖書のあらすじ

神の国の物語

解説

新約聖書 それは神の国の物語です
物語の流れを追いかけてみましょう

1. 神の国の始まり
  1. バプテスマのヨハネによる道備え
  2. イエスの生涯と宣教
  3. イエスの死、復活、昇天
2. 神の国の成長
  1. ペンテコステ(五旬節)
  2. 福音の広がりと教会の拡大
  3. 教会の強化と矯正
3. 神の国の勝利
  1. 神の主権
  2. キリストの最終的な勝利

新約聖書は [27] 巻の書物で成り立っています

福音書

初期の教会史

パウロ書簡

一般書簡

啓示書

悔い改めなさい
天の御国が近づいたから

マタイの福音書4章17節

福音書

マタイの福音書

十二弟子のマタイが書いた福音書
マタイの福音書かマルコの福音書が最初に書かれたと考えられている
マタイ、マルコ、ルカの福音書は共通項が多く、共観福音書と呼ばれる

構成

幼少期(1−2) 物語(3-4) 説話(5-7) 物語(8-9) 説話(10) 物語(11-12) 説話(13) 物語(14-17) 説話(18) 物語(19-22) 説話(23-25) 受難(26−27) よみがえり(28)
物語と会話

福音書

マルコの福音書

使徒マルコが書いた福音書
マルコがペテロの教えをもとに書いたと言われている
4つの福音書の中で最もシンプル

構成

宣教活動(1:1-8:30) 十字架へ(8:31-15:47) よみがえり(16)

福音書

ルカの福音書

使徒ルカが書いた福音書
使徒の働きと前後編になっており、前編にあたる
ガリラヤからエルサレムという地理的な流れが特徴的

構成

幼少期(1-2) ガリラヤとその周辺での宣教活動(3:1-9:50) エルサレムへ(9:51-18-34) エルサレムとその周辺(18:35-21-38) 受難(22-23) よみがえり(24)

福音書

ヨハネの福音書

十二弟子のヨハネが書いた福音書
福音書の中で最も遅い時期に書かれ、4福音書の中で最も独自路線
神学的なテーマが多いのが特徴

構成

序詞(1:1-18) 宣教活動の始まり(1:18-51) しるしと説話(2-11) 用意(12) 受難(13-19) よみがえり(20-21)
早期の宣教活動(2-4) 祭り(5-10) ラザロ(11)

ここにはおられません
よみがえられたのです

ルカの福音書24章6節

イエスは死んで、よみがえり、天に昇られた
そして、ペンテコステへ・・・

初期の教会史

使徒の働き

使徒ルカが書いた初期の教会史
福音が地理的境界線を超えて広がって行く様子を描いている
聖霊の働きが中心

構成

教会の始まり(1:1-2:47) エルサレム(3:1-6:7) ユダヤとサマリヤ(6:8-9:31) 異邦人(9:32-12:24) アナトリア(12:25-16:5) ギリシャ(16:6-19:20) ローマへ(19:21-28:31)

主のことばは力強く広まり
勢いを得ていった

使徒の働き19章20節

新約聖書の書簡(手紙)の順序は書かれた時代順ではない
パウロ書簡は時代順に見ていきましょう

パウロ書簡

ガラテヤ人への手紙

パウロが最初に書いた手紙 
使徒15章に描かれるエルサレム会議頃か
キリスト教の初期、福音とは何かということが強調される

パウロ書簡

テサロニケ人への手紙第二

なんと第二が先に書かれた
パウロ、シラス、テモテから送られた
キリストの再臨がもう来ているという間違いを正そうとした

パウロ書簡

テサロニケ人への手紙第一

第二と同じ面々から送られた
第二と同様に牧会的な要素が強い
携挙の考え方はこの手紙の4:16−17の解釈からくる

パウロ書簡

コリント人への手紙第一

コリントへの手紙は4、5つあった
コリントは性的不道徳で有名と言われがちだが、この時代はそうでもなかった

パウロ書簡

コリント人への手紙第二

12章9節はコリント人への手紙の中心的な箇所
「わたしの力は弱さのうちに完全に現れるからである」

パウロ書簡

ローマ人への手紙

神学的に優れた書簡といえる
同時に当時の状況に対して書かれている
教会はユダヤ色から異邦人色が強まっていき、彼らの一致が重要だった

堅く立って、動かされることなく、いつも主のわざに励みなさい

コリント人への手紙第一15章58節

パウロ書簡

コロサイ人への手紙

ピレモン、エペソ人、ピリピ人への手紙はパウロが牢屋から書いた
ゆえに獄中書簡と呼ばれる
キリスト論に富んでいる

パウロ書簡

ピレモンへの手紙

個人宛の手紙でパウロ書簡で一番短い
コロサイ、エペソ人への手紙と共通項が多い
奴隷のオネシモが登場、福音が実社会にどう影響するか

パウロ書簡

エペソ人への手紙

古い写本にはエペソへという言葉がない
パウロはエペソと交流があったのに初対面みたい、回し読むために書かれたかも
一貫した一致と平和をパウロは望んでいる

パウロ書簡

ピリピ人への手紙

おそらく最後に書かれた獄中書簡
パウロは繰り返し喜びについて語っている
友好的なピリピからの賜物や協力に感謝している


パウロ書簡

テトスへの手紙

牧会的な内容が多く、テモテへの手紙とともに牧会書簡と呼ばれる
キリストの品性を受け入れていない社会に対して書かれた
良いわざに励むよう強調している

パウロ書簡

テモテへの手紙第一

あるものたちはパウロの教えから離れてしまった
愛する弟子テモテがリーダーとなるよう励ます
実践的内容と励ましを交互に書く

パウロ書簡

テモテへの手紙第二

おそらく最後に書かれた牧会書簡
パウロがテモテにしたように信頼できる人たちに教えを委ねるよう励ます
苦しみをとおしての勝利を強調

キリストによって、からだ全体は、あらゆる節々を支えとして組み合わされ、それぞれの部分がその分に応じて働くことにより成長して、愛のうちに建てられることになります

エペソ人への手紙4章16節

パウロ書簡以外の書簡は、一般書簡、公同書簡と呼ばれます

一般書簡

ヘブル人への手紙

作者不明の書簡、他の書簡と異なり最初のあいさつ文もない
同胞から迫害に合っているユダヤ人クリスチャンに向けて書かれた
高いキリスト論が特徴的で、イエスがどのように古い契約の典礼を成就し、それに勝りそれを破棄したかを語る

一般書簡

ヤコブの手紙

イエスの異父兄弟、ヤコブによって書かれた
「義人」と呼ばれモーセの律法を守ることを主張した
彼の説教のベストヒット集のような手紙
パウロ書簡と一見相容れない内容だが、パウロの主張を誤解する人たちを意識していたと考えられる

一般書簡

ペテロの手紙第一

十二弟子のペテロによって書かれた
ローマから追放されたユダヤ人に向けて書かれたかもしれない
ローマをバビロンと呼んでいる箇所がある

一般書簡

ペテロの手紙第二

第一と同じくペテロによって書かれたとされる
ユダの手紙と共通項が多い
聖書として認められるのが最も遅かった書のひとつでもある
晩年のペテロは御言葉の重要性を強調した

一般書簡

ユダの手紙

イエスの兄弟のユダによって書かれた
エノク書などの偽典からの引用があるのも特徴
最後の頌栄のことばは非常に美しい内容である

私たちの救い主である、唯一の神に、私たちの主イエス・キリストを通して、栄光、威厳、支配、権威が、永遠の昔も今も、世々限りなくありますように。アーメン

ユダの手紙25節

一般書簡

ヨハネの手紙第一

ヨハネという名前は手紙には出てこないが、受取り手は誰が書いたか分かっていた
福音書と黙示録を書いた使徒ヨハネが著者だろう

一般書簡

ヨハネの手紙第二、三

第一ヨハネに添えられて送られた可能性がある
長老から婦人とその子どもたち、ガイオに向けてのあいさつから始まる
一般的な書簡の形式


物語はいよいよクライマックスです

啓示書

ヨハネの黙示録

最初の数章は手紙の要素がある
旧約聖書のダニエル書が黙示文学の最初の例
神はすべてを治める。今は悪がはびこるが、神が勝利する

救いは、御座に着いておられる私たちの神と、子羊にある

ヨハネの黙示録7章10節

your kingdom come,
your will be done,
on earth as in heaven.

これが新約聖書の神の国の物語の流れです
いかかでしたでしょうか


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